【ぼやき】書を捨て、町に出よう
寺山修二の有名な言葉。まさにそんな出来事があった。
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みなさんは、一人でお店に入ったとき、他人の会話をどのくらい気にするだろうか。僕は結構聞いてしまう。脳内でつっこみをいれてしまう。イヤホンしてる時は、消音にして聞いてしまう。
〇ハンバーガー屋での出会い
昨日のことだ。小腹がすいて近所のハンバーガー屋さんにいった。平日の昼間なんで、客もまばら。注文をしていると、甲高い声が店内に響いていた。
「私って一番になれない女なんだよねー」
「タイプの人から好かれない」
うるせえなと思った。自分の心の中のウエストランド井口が叫ぶ。
「2番にはなれるという自虐風自慢じゃん」「タイプ以外の人からは好かれるっていう自虐風自慢じゃん」
女ってやっぱくそだなって思いながら、ハンバーガーを受け取り、席につく。ボックス席の窓際にくそ女がいた。
(あれ、かなりかわいい)
公共の場で、でかい声で恋愛語る女って、ブスって決まっているのに。突然変異か。もう一度顔を見る。
(やっぱり、かわいい)
その子は、坂道アイドルの中位くらいにいそうな子だった。仮に松田好花とする。
〇松田好花
天真爛漫な感じ。顔の感じ。the男受けマシマシが座っていた。
その対面に座る子は後ろ姿しか見えないが、話し方からして、クールで落ち着いている子だ。この子の声は、基本的に聞こえなかったので、名前は付ける意味もない。好花の演説だと思ってほしい。
読書をしているが、当然、文章は入ってこない。耳に全集中だ。
大学生くらいかなぁ、クラスメイトなのかなぁ、推測しながら聞いていると、衝撃的な一言。
A:今離婚調停中で~
(人生経験上!)
大学生の甘ちゃんが、恋愛語りやがって。こちとら、社会人も経験して、学生恋愛とは違う大人の恋愛もしてんだよって思っていたが、一気に心の中でへりくだる。
A:悩んでた時期があったんだよね。でも、私にはA子がいるから。A子のために、生きなきゃだよね。
(しかも、子どもいる!)
お母さんやってる! もう人生の先輩である。
話は、その後学生時代の話をし始めた。聞いている限り、高校の同級生っぽい。
(略)
A:実は私、高校辞めてからお金なくて夜の仕事してたんだよね。ひかないでね。
(えぇ、それは新展開だ。指名したい! 〇〇したい! 〇〇したい!)
一気に独身男子の願望が出てしまった。明るくてかわいいから人気出たんだろうなぁ、と妄想。
〇教訓
好花は、高校辞めて、風俗でバイトして、結婚して、子どもいて、今離婚調停中である。つらいこともたくさんあっただろうが、今明るく友達に話している。
ふと、自分の何もない人生が恥ずかしくなった。
俺も好花みたいに、過去のつらい話を笑って話せるようになりたい!
つらいことがあっても、笑って話せるなら儲けもんだなって。
年下の名前もしらない女の子に刺激をもらった。
満足して、帰ろうとした。もしこれが、ドラマなら何かのきっかけで話してしゃべって恋をするんだろうけど、そんなことはまるでない。僕の人生にも事件は起きない。
ただ、最後にもう一人の顔だけ見ておきたい。二人組って基本一人かわいかったら、もう一人はブスなはずだ。これは偏見ではなく統計だ。顔を見るために席をたつ。トイレ前の席なので、まずは、トイレに入る。ちょっとドキドキする。レバーを回し、出る。アルコール消毒しながらぱっともう一人を見る。
難しい顔だ。